愛読書
- charlottegoff
- May 28, 2021
- 3 min read
「今までで読んだ本の中のトップ3ってどれ」と、この間友人に聞かれました。
子供のころからずっと本が大好きですし、今も時間さえあれば読むことに没頭することが多いです。なので、きっと答えにくい質問だと一瞬思いました。しかし、答えるのは意外と簡単でした。すぐに思い浮かべた本を、このブログで紹介します。
The Remains of the Day – Kazuo Ishiguro(日本語訳:日の名残り)
とても簡単に言うと、この本ではスティーブンスという執事はイングランドでドライブをしながら、自分の選んだ選択肢や人生を振り返ってみます。「もしその時こうしていたら・していなかったら、今の人生は違っていたかも…」というのが、中心的なテーマです。
読むたびに、大泣きをします。
To Kill a Mockingbird – Harper Lee(日本語訳:アラバマ物語)
この1930年代のアラバマ州で舞台された本は高校で読んだ本の中で一番印象に残った一冊です。作家ハーパー・リーは兄弟のスカウトとジェムの子供のころを描きながら、人種差別の酷さ、そして根強さを見せます。
この本も読むたびに泣きます。はじめて読んだ時、リー作家が描写した人種差別に驚いて、過去のものだと思い込んでいましたが、今そんなことは全然ないと分かっています。変わったのは、形だけです。
ちなみに父もこの本が好きだけど、間違って「How to Kill a Mockingbird」と呼んでしまうことが多いです。たった一つの言葉の追加で意味を「物まね鳥を殺すこと」から、「物まね鳥の殺し方」に変えてしまいます。
Jude the Obscure – Thomas Hardy
少年であるジュードは「Christminster」という町を遠くから覗き、あそこの大学に入学したいと決心します。
独学でラテン語などを勉強し、一生懸命オックスフォードに基づいたChristminster大学に入れるように努力しますが、いくら勉強していても労働者階級であることに対しての偏見を乗り超えることができません。
また、とても悲しい話です。
Jude the Obscureは多分、私に一番影響を与えた本だと思います。特に、この本を読むことで結婚についての考えは大分変りました。20歳ぐらいの時にはじめて読んだが、それまでに「いつか結婚します」と考えていました。Jude the Obscure を読んだら、「必ず結婚したい」という自信を失いました。人を愛するように誓うことで、愛することが難しくなるというアイディアはとても印象的でした。
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この3冊の本を全部10代と20代の前半に読んだもので、タイミングも大事だったと思います。今また読んだら、そこまで印象的ではないのかもしれません。愛読書になるには、本の内容だけでなく、読んでいる自分の状態も大事だと思います。
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ブログを読んでいただき、ありがとうございます。おすすめの本があれば、是非聞かせてください~
梨木香歩の「西の魔女が死んだ」が大好きです。イギリス人のおばあちゃんと日本人の孫のお話ですが、とても美しいお話です。
I also read The Remains of the Day:)